【必見】Intel Core Ultra 7 155H搭載ノートPCの実力とコストパフォーマンスを考察 

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INTEL Core Ultra 7 155Hは、おおよそ12万円台から30万円を超えるプレミアムラインのノートPCに搭載されているハイエンドCPUです。Meteor Lakeアーキテクチャの中核を担うこのチップは、NPUを内蔵し、本格的な「AI PC」時代の幕開けを象徴する製品として各メーカーの主力フラグシップモデルに採用されています。

本レポートでは、Core Ultra 7 155Hの性能を、前世代のRaptor Lake(Core i7-1360P等)、そして下位モデルであるCore Ultra 5 125Hと詳細に比較します。

Core Ultra 7 155H搭載機のコストパフォーマンスが気になる方は、是非ご一読ください。

目次

INTEL Core Ultra 7 155Hは、第13/14世代 Core-i 7+GTX1650 と同等

ベンチマークスコアを比較すると、Core Ultra 7 155は TDP28Wでありながら、同世代(第13・14世代)のIntel Core i7-13620H(TDP 45W)を超えるのCPU性能を示しています。GPU性能も、NVIDIAのローエンドグラフィックカードGTX 1650と同レベルの性能を持っています。

AI性能に関しては、NPU単体で11 TOPS、システム全体(CPU+GPU+NPU)で最大34 TOPSの処理能力を有しています。しかし、Microsoftが定める「Copilot+ PC」の要件(NPU単体で40 TOPS以上)には届いていません。そのため、Windowsの「Recall」機能など、Copilot+ PC専用の高度なローカルAI機能を利用することはできませんが、Web会議の背景処理やクリエイティブアプリの軽量化など、実用的な「プチAI処理」においては十分な恩恵を受けられます。

コストパフォーマンスの観点から総括すると、ベースTDP 28Wという優れた電力効率を持ちながら、エントリークラスのデスクトップPCに匹敵するCPU演算能力と、GTX 1650相当のGPU性能を凝縮したノートPCです。
モバイル環境でも妥協のない処理能力を求めるユーザーにとって、12万円台で購入できるならお勧めです。20万円台で購入を狙うなら、選択肢の1つに入れてもよいかと思います。

CPU(PassMark)

24677

GPU(FireStrike)

8846

NPU(TOPS)

11

PassMarkの性能は、8Kの動画編集が可能なほど高く、通常利用であればストレスを感じることは無いでしょう。

最新世代の各CPUと比較した場合でも、デスクトップ版のCore-i5に匹敵する性能があります。

GPU性能は、数年前の入門用ゲーミングPCに搭載されていたGPUに匹敵する性能です。

搭載しているNPUはCopilot+PCには及びませんが、そこそこの性能を誇っています。

INTEL Core Ultra 7 155Hの概要

2023年12月に登場したIntel Core Ultra 7 155Hは、NPU(Neural Processing Unit)を内蔵した「AI PC」の中核モデルとして、ハイエンドなモバイルノートPC市場を牽引しています。

CPU性能は、16コア22スレッド(6P+8E+2LPE)という豪華な構成により、前世代の28Wモデル(Core i7-1360P)を上回り、45Wクラス高性能Hシリーズの最上位モデル(Core i9 13900H)に迫る処理能力を有しています。
モバイル向けながら、デスクトップクラスの性能を誇るRyzen 7 250と同等のポジションに位置づけられる存在です。

電力効率に関しても、ベースTDPを28Wに維持しつつ、超低電力な「LPEコア」がバックグラウンド処理を担当することで、実利用におけるバッテリー駆動時間を大幅に改善しました。

そして最大の特徴は、フルスペック(8 Xe Cores)のIntel Arc Graphicsを内蔵している点です。これにより、NVIDIA製のデスクトップ向けGPU「GeForce GTX 1650」と同等の性能を、追加のグラフィックスカードなしで実現しており、薄型軽量PCのグラフィックス体験を一変させています。

Core Ultra 7 155Hの基本スペックは次の通りです。

販売日2023年12
コア数/スレッド数コア数:16  スレッド数:22
動作クロック1.4GHz~4.8GHz
グラフィックIntel Arc graphics(8 Xe Cores)
TDP28 W
プロセスルール7 nm
最大メモリ容量96 GB

INTEL Core Ultra 7 155H搭載製品のコストパフォーマンス考察

上記グラフは、価格コムに掲載されている2025年10月時点の価格情報をもとに作成した金額分布のグラフです。おおよそ12万円前後から購入できますが、19万円~26万円の価格帯が売れ筋商品となっています。

2026年1月現在において、INTEL Core Ultra 7 155Hが搭載されているノートPCは、価格コムで 約100製品、Amazonでも多数つかりました。

補足 項目スペック
メーカーLenovo 
画面サイズ16インチ
WUXGA IPS液晶 (1920×1200)
メモリ/SSD16GB/512GB SSD
OSWindows 11
重量1.82Kg
価格134,800円(税込)
その他バッテリー駆動時間:最大11時間
補足 項目スペック
メーカーDynabook
画面サイズ13.3インチ
WUXGA TFT液晶 (1,920×1,200)
メモリ/SSD16GB/512GB SSD
OSWindows 11
重量896g
価格204,380円(税込)
その他バッテリー駆動時間:最大11時間
補足 項目スペック
メーカーHP
画面サイズ15インチ
FHD (1920×1080)
メモリ/SSD16GB/512GB SSD
OSWindows11
重量1.64Kg
価格133,927円(税込)
その他指紋認証

Core Ultra 7 155H搭載ノートPCは、現在12万円程度の手頃なモデルから、30万円を超えるハイエンド・クリエイター向けモデルまで、非常に幅広い価格帯で展開されています。

コストパフォーマンスの観点では、10万円台前半から購入可能な下位モデル、Core Ultra 5 125Hが依然として強力な選択肢として存在します。カタログスペック上、155Hは「Pコア数(+2コア)」と「GPUコア数(+1 Xe Core)」において明確な優位性を持っていますが、この価格差を受け入れられるかが選択の分かれ目となります。

実用面において、この性能差は動画編集のレンダリング時間の短縮や、ゲームプレイ時のフレームレート向上に直結します。しかし、その差は劇的に体験を変えるほど大きくはないのが実情です。したがって、無理をして上位モデルを狙うよりも、「基本は125Hを検討し、セール等で価格差が縮まっている場合や、予算に余裕がある場合に155Hを選択する」というスタンスが、最も賢明な選び方と言えるでしょう。

ベンチマークで性能を比較

下表は、 Core Ultra 7 155HのCPUスコア(PassMark)とGPUスコア(FireStrike)を、13世代のCore-i5、i7、i9 の性能と比較した結果です。

スクロールできます
モデルCPU名称PassMarkGPUFireStrikeコア数スレッド数TDP最小クロック最大クロック
HX(最強性能) Core i9 13900HX43760IntelUHD Graphics for 13th (770)2,827243255 W2.2 GHz5.4 GHz
HX(最強性能)Core i7 13650HX31004Intel UHD Graphics for 13th (770)2,590142055 W2.6 GHz4.9 GHz
HX(最強性能)Core i5 13500HX29947IntelUHD Graphics for 13th (770)2,590142055 W2.5 GHz4.7 GHz
H(高性能)Core i9 13900H28423IntelIris Xe Graphics eligible5,610142045 W2.6 GHz5.4 GHz
★★★★★Core Ultra 7 155H24677Intel Arc Graphics (8 Xe Cores)8,846162228W1.4 GHz4.8 GHz
H(高性能)Core i7 13620H24533IntelUHD Graphics for 13th (770)4,438101645 W2.4 GHz4.9 GHz
H(高性能)Core i5 13500H22380Intel Iris Xe Graphics eligible4,045121645 W3.5 GHz4.7 GHz
P(一般用)Core i7 1360P18876Intel Iris Xe Graphics eligible4,874121628 W2.2 GHz5.0 GHz
P(一般用)Core i5 1340P18825Intel Iris Xe Graphics eligible4,045121628 W1.9 GHz4.6 GHz
U(省電力) Core i7 1355U14638Intel Iris Xe Graphics eligible4,874101215 W1.7 GHz5.0 GHz
U(省電力) Core i5 1334U13306Intel Iris Xe Graphics eligible4,336101215 W1.3 GHz4.6 GHz

Core Ultra 7 155Hは2023年12月に市場投入されたプロセッサで、第13世代のCore i7-1360Pを上回るマルチスレッド性能を有しながら、革新的な「低電力アイランド(Low Power Island)」設計により、実利用時の電力効率を大幅に高めています。
性能的にはハイエンドの薄型ノートPC向けに位置付けられ、一般的な事務作業にとどまらず、4K動画の編集や高解像度のフォトレタッチ、さらには並列処理が求められるコンパイル作業といった負荷の高いクリエイティブワークも快適にこなす、強力な処理能力を提供します。

Core Ultra 7 155Hの内蔵グラフィックスは、最上位構成である「8 Xe Cores」版のIntel Arc Graphicsを採用しており、その性能はNVIDIAのエントリー向け単体GPU「GeForce GTX 1650」と完全に肩を並べるレベルに達しています。

レイトレーシングのハードウェアアクセラレーションにも対応していますが、基本的にはXeSS(アップスケーリング技術)などを活用することで、多くの3DゲームをフルHD画質で快適に遊ぶことができる実力を備えています。Core Ultra 5 125Hと比較してもGPUコアが1基多く、動作クロックも高いため、ゲームプレイ時の安定性とフレームレートにおいて確実なアドバンテージがあります。

まとめ

今回は Core Ultra 7 155Hの性能について、公表されているベンチマークデータをもとに、前世代や下位モデルと比較検証を行いました。

Intel Core Ultra 7 155Hは、第13世代Core i7を確実に上回る演算性能と、NVIDIA GTX 1650と同等の強力なグラフィックス性能を併せ持ち、さらにAI処理を効率化するNPUを内蔵している点が最大の特徴です。

価格帯は12万円台から30万円を超えるプレミアムな設定ですが、155Hが提供する「薄型軽量かつ妥協のない性能(特にGPUとマルチスレッド性能)」は、モバイルクリエイターやパワーユーザーにとって価値があます。

唯一惜しまれるのはNPUの性能であり、Copilot+ PCの厳格な要件(40 TOPS)には届きません。しかし、Copilot+ PC固有の機能を必須とせず、既存のWindowsアプリでの高い互換性と処理速度、そして外出先でもゲームや編集作業を快適にこなせる「万能さ」を求めるユーザーにとって、Core Ultra 7 155Hは有力な選択肢の一つと言えるでしょう。

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