【必見】Intel Core Ultra 5 125H搭載ノートPCの実力とコストパフォーマンスを考察 

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INTEL Core Ultra 5 125Hは、10万円前半から20万円前半のノートPCで広く流通しているCPUです。このCPUはNPUを内蔵しており、AI対応ノートPCとして多くのメーカーから販売されています。

本記事では、Core Ultra 5 125Hの性能を以下の4つのカテゴリ(省電力(15W)、一般用(28W)、高性能(45W)、最強性能(55W))におけるCore-i5、i7、i9と比較します。

また、内蔵GPUについてもNVIDIA製の各種GPUと比較し、Core Ultra 5 125H搭載ノートPCの価格とスペックからコストパフォーマンスを検証しています。

INTEL Core Ultra 5 125H搭載のノートPCがお買い得か否かを知りたい方は、ぜひご一読ください。

目次

INTEL Core Ultra 5 125Hは、第13/14世代 Core-i5+GTX1650 と同等

ベンチマークテストで計測したCPUとGPUのスコアを比較すると、第13/14世代Core-i5の上位クラス、又は Core-i7 下位クラス と互角の性能があります。また、GPU性能はNVIDIAのローエンドグラフィックカードGTX1650と同じ性能を持っています。

NPUは内蔵しているものの、その性能は 34 TOPS であるため、Copilot+PCが要求する40TOPS には及びません。Copilot in Windows が提供するローカルAI機能を使う場合、処理がもたつく、一部の処理が制限されるなどの問題が発生するため、Cplilotの導入を考えている方にはお勧めできません。

コストパフォーマンスの面では、GPUの性能は倍近い処理能力を持っており、Copilot+PCには及ばないものの、そこそこのNPU性能を有しています。また、性能的に同レベルのCore i7 1360PやCore i5 13500Hと同じ価格帯であることから、コストパフォーマンスは非常に良好です。

CPU(PassMark)

21766

GPU(FireStrike)

7944

NPU(TOPS)

34

PassMarkの性能は、8Kの動画編集が可能なほど高く、通常利用であればストレスを感じることは無いでしょう。

最新世代の各CPUと比較した場合でも、モバイル版低電力仕様のCore-i7を超える性能があります。

Core-iシリーズ別CPUスコアグラフ

GPU性能は、数年前の入門用ゲーミングPCに搭載されていたGPUに匹敵する性能です。

搭載しているNPUはCopilot+PCには及びませんが、そこそこの性能を誇っています。

TOPSの性能グラフ

INTEL Core Ultra 5 125Hの概要

2023年初頭に発売された Core Ultra 5 125Hは、NPU(Neural Processing Unit)を内蔵したINTEL初のCPUとして、AI対応PCとして多くのノートPCに採用されています。

CPU性能は、TDP 45Wクラスの高性能ノートPCで採用されている Core i5 13500H とほぼ同じです。
一方で、TDPは一般的なノートPCと同じ28Wに抑えられており(約4割削減)、バッテリー駆動時間に貢献しています。

さらに、特筆すべきは内蔵グラフィック性能の高さです。採用されているチップは Intel Arc graphics であり、NVIDIA製エントリーモデルの外付けグラフィックカード「GTX 1650」に匹敵する性能を誇ります。

Core Ultra 5 125Hの基本スペックは次の通りです。

販売日2023年初頭
コア数/スレッド数コア数:14  スレッド数:18
動作クロック3.3 GHz~4.5GHz
グラフィックIntel Arc graphics
TDP28 W
プロセスルール7 nm
最大メモリ容量96 GB

INTEL Core Ultra 5 125H搭載製品のコストパフォーマンス考察

上記グラフは、価格コムに掲載されている2025年2月時点の価格情報をもとに作成した金額分布のグラフです。おおよそ10万円前半から購入できます。

2025年2月現在において、INTEL Core Ultra 5 125Hが搭載されているノートPCは、価格コムで 89製品、Amazonで数製品見つかりました。多くの場合はメーカー直販のウエブサイトで販売されているようです。

補足 項目スペック
メーカーLenovo 
画面サイズ16インチ
WUXGA IPS液晶 (1920×1200)
メモリ/SSD16GB/512GB SSD
OSWindows 11
重量1.82Kg
価格129,800円
その他バッテリー駆動時間:最大10時間
補足 項目スペック
メーカーHP
画面サイズ14インチ
FHD IPS液晶 (1920×1080)
メモリ/SSD16GB/256GB SSD
OSWindows 11
重量1.37Kg
価格169,800円
その他Microsoft Office Home & Business
バッテリー駆動時間:最大8.5時間
補足 項目スペック
メーカーDell
画面サイズ14インチ
FHD (1920×1080)
メモリ/SSD16GB/256 GB SSD
OSWindows11
重量1.4Kg
価格131,652円
その他
補足 項目スペック
メーカー東芝
画面サイズ14インチ
FHD (1920×1080)
メモリ/SSD16GB/256 GB SSD
OSWindows11 Pro
重量0.9Kg
価格225,280円
その他バッテリー駆動時間:最大9時間

Ultra 5 125H搭載ノートPCは、11万円台~20万円前半の価格帯で最も多くラインナップされています。
このCPUと同レベルの性能を持つCore i7 1360Pの最低価格は10万5千円、Core i-5 13500Hの最低価格は13万円であることや、NPUを搭載しており、かつグラフィックも倍近い性能をもっていることから、Ultra 5 125H搭載ノートPCは非常にお勧めです。

ベンチマークで性能を比較

下表は、 Core Ultra 5 125HのCPUスコア(PassMark)とGPUスコア(FireStrike)を、13世代のCore-i5、i7、i9 の性能と比較した結果です。

スクロールできます
モデルCPU名称PassMarkGPUFireStrikeコア数スレッド数TDP最小クロック最大クロック
HX(最強性能) Core i9 13900HX43760IntelUHD Graphics for 13th (770)2,827243255 W2.2 GHz5.4 GHz
HX(最強性能)Core i7 13650HX31004Intel UHD Graphics for 13th (770)2,590142055 W2.6 GHz4.9 GHz
HX(最強性能)Core i5 13500HX29947IntelUHD Graphics for 13th (770)2,590142055 W2.5 GHz4.7 GHz
H(高性能)Core i9 13900H28423IntelIris Xe Graphics eligible5,610142045 W2.6 GHz5.4 GHz
H(高性能)Core i7 13620H24533IntelUHD Graphics for 13th (770)4,438101645 W2.4 GHz4.9 GHz
H(高性能)Core i5 13500H22380Intel Iris Xe Graphics eligible4,045121645 W3.5 GHz4.7 GHz
★★★★★Core Ultra 5 125H21766Intel Arc graphics7,944141828W3.3 GHz4.5 GHz
P(一般用)Core i7 1360P18876Intel Iris Xe Graphics eligible4,874121628 W2.2 GHz5.0 GHz
P(一般用)Core i5 1340P18825Intel Iris Xe Graphics eligible4,045121628 W1.9 GHz4.6 GHz
U(省電力) Core i7 1355U14638Intel Iris Xe Graphics eligible4,874101215 W1.7 GHz5.0 GHz
U(省電力) Core i5 1334U13306Intel Iris Xe Graphics eligible4,336101215 W1.3 GHz4.6 GHz

Ultra 5 125Hは2023年初期に発売されたCPUで、13世代のCore i5 13500Hと互角の性能を持ちながら、消費電力を約40%削減しています。性能的にはハイエンドに位置し、一般の事務作業はもちろん、動画編集やフォトレタッチなどのクリエイティブ作業も十分にこなせます。

Core Ultra 5 125Hのグラフィック性能は、NVIDIAのローエンドグラフィックカード「GeForce GTX1650」とほぼ同性能です。レイトレーシング(光の陰影や反射のシミュレーション)にこだわらなければ、ほとんどの3Dゲームが問題なく遊べるレベルです。

まとめ

今回は Core Ultra 5 125Hの性能について、ネットで公表されているベンチーマークをもとに、13/14世代のCore-iシリーズと比較検証してみました。

INTEL Core Ultra 5 125Hは、第13/14世代Core-i5やCore-i7に匹敵し、内蔵グラフィックもNVIDIAのGTX1650と同等の性能を持つだけでなく、AI対応のNPUを内蔵している点が特徴です。

その価格帯は10万円前半から20万円前半と非常に競争力があり、同じ価格帯の他のCPUと比較しても高いコストパフォーマンスを誇ります。

唯一惜しまれる点が NPT の性能です。Copilot+PCをお考えの方にはお勧めできませんが、単に高性能PCが欲しくて、NPUにそれほど重点を置かない場合であれば、魅力的な選択肢です。

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