INTEL Celeron 3867Uは、2万円~3万円の中古ノートPCでお目にかかるCPUです。
この記事では、Celeron celeron 3965Uの性能を歴代 Core-i5 と比較すると同時に、Celeron 3867U搭載ノートPCの価格とスペックからコストパフォーマンスを検証しています。
INTEL Celeron 3867U搭載のノートPCがお買い得か否かを知りたい方は、是非ご一読ください。
INTEL Celeron 3867U は 初代 INTEL Core-i5
ベンチマークテストで計測したCPUとGPUのスコアを比較すると Celeron 3867UのCPU性能は初代Core-i5(2010年発売)程度、GPU性能は第7世代Core-i5と同程度だと思われます。
コストパフォーマンスはあまり良いとは言えません。メモリ8GB、ストレージ256GB SSD を搭載した製品が、中古市場で2~3万円の価格帯で流通しています。中古でこの価格帯なら、第7世代 Core-i 5のノートPCが普通に購入できてしまうため、とてもお勧めできません。1万円未満なら選択肢に入れても良いかもしれません。
CPU PassMark
1467
FireStrike
797
INTEL Celeron 3867Uの概要
2019年の春から夏にかけて発売された Celeron 3867Uは、2017年に発売された Celeron 3865U の次世代製品という位置づけで、第9世代Core-i シリーズの販売に先駆けてリリースされました。
アーキティクチャは第8世代のKaby Lake R(第7世代の改良版)が採用されており、性能は先代のCeleron 3865Uよりほんの少し演算能力が向上しています。
グラフィックも先代 Celeron 3865Uと同じく「Intel HD Graphics 610 」が採用されています。
Celeron 3867U の基本スペックは次の通りです。
販売日 | 2019年春~夏 |
---|---|
CPU | コア数:2 スレッド数:2 |
基本クロック | 1.80 GHz |
グラフィック | Intel HD Graphics 610 |
TDP | 15W |
プロセスルール | 14 nm |
最大メモリ容量 | 32GB |
INTEL Celeron 3867U搭載製品のコストパフォーマンス考察
2024年11月現在において、Amazonで INTEL Celeron 3867Uが搭載されているノートPCは、アマゾンにて2~3万円の価格帯の中古品(整備済み品)として流通しています。
補足 項目 | スペック |
---|---|
メーカー | 東芝 |
画面サイズ | 15.6インチ |
メモリ/SSD | 16GB/512GB SSD |
OS | Windows11Pro |
重量 | 不明 |
価格 | 23,800円(中古) |
その他 | MS Office 2019 |
補足 項目 | スペック |
---|---|
メーカー | 東芝 |
画面サイズ | 15.6インチ |
メモリ/SSD | 8GB/256GB SSD |
OS | Windows11Pro |
重量 | 不明 |
価格 | 17,460 円(中古) |
その他 | Kingsoft (WPS)Office |
Celeron 3867Uは、2~3万円前後の中古ノートPCでお目にかかるCPUです。東芝 dynabook の流通が多いようで、付属Officeの種類(純正/互換品)、あるいはメモリやストレージの搭載量の違いによって、値段もさまざまです。
OSはおおよそWindows11 Proを搭載していますが、CPU性能があまり高くないため、動作が重くなることが予想されます。
2~3万円の予算で中古品を探すなら、例えば下記の製品など、もっと良い選択肢があるため、そちらを選んだ方が安心です。
- Panasonic
- CF-SZ6
- 12.1インチ
- 第7世代 Core i5
- 8GB
- 256GB SSD
- MS Office搭載
- 19,800円(中古)
ベンチマークで性能を比較
下表は、 Celeron 3867UのCPUスコア(PassMark)とGPUスコア(FireStrike)を、歴代 Core-i5 の性能と比較した結果です。
世代 | CPU名称 | PassMark | GPU | FireStrike | コア数 | スレッド数 | TDP | 定格クロック | 最大クロック | 発売日 | 開発コード名 | プロセス |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9 | Core i5 9400T | 8441 | Intel UHD Graphics 630 | 1139 | 6 | 6 | 25W | 1.8GHz | 3.4GHz | Q3'19 | Ice Lake | 10 nm |
8 | Core i5 8350U | 6507 | Intel UHD Graphics 620 | 990 | 4 | 8 | 15W | 1.7GHz | 3.6GHz | Q3'17 | Kaby Lake R | 14 nm |
7 | Core i5 7200U | 3359 | Intel HD Graphics 620 | 808 | 2 | 4 | 15W | 2.5GHz | 3.1GHz | Q3'16 | Kaby Lake | 14 nm |
6 | Core i5 6300U | 3277 | Intel HD Graphics 520 | 707 | 2 | 4 | 15W | 2.4GHz | 3.0GHz | Q3'15 | Skylake | 14 nm |
5 | Core i5 5200U | 2560 | Intel HD Graphics 5500 | 594 | 2 | 4 | 15W | 2.2GHz | 2.7GHz | Q1'15 | Broadwell | 14 nm |
4 | Core i5 4200U | 2191 | Intel HD Graphics 4400 | 492 | 2 | 4 | 15W | 1.6GHz | 2.6GHz | Q3'13 | Haswell | 22 nm |
3 | Core i5 3317U | 1949 | Intel HD Graphics 4000 | 411 | 2 | 4 | 17W | 1.7GHz | 2.6GHz | Q2'12 | Ivy Bridge | 22 nm |
2 | Core i5 2410M | 1929 | Intel HD Graphics 3000 | 198 | 2 | 4 | 35W | 2.3GHz | 2.9GHz | Q1'11 | Sandy Bridge | 32 nm |
1 | Core i5 430M | 1200 | Intel HD (初代) | 不明 | 2 | 4 | 35W | 2.26GHz | 2.53GHz | Q1'10 | Arrandale | 32 nm |
★ | Celeron 3867U | 587 | Intel HD Graphics Atom | 149 | 2 | 2 | 7.5W | 2.16GHz | 2.58GHz | Q1'15 | Braswell | 14 nm |
Celeron 3867Uは2019年に発売されたCPUであり、性能は 初代 Core-i5 程度の性能しかありません。CPU性能が低いため、軽作業(ネットサーフィンやメール送受信など)での利用が前提となります。
Celeron 3867Uのグラフィック性能は第7世代Core-i5とほぼ同じだと推定されます。ソリティアやオセロなどの軽いゲームなら問題なく遊べます。3Dゲームであっても軽いものであれば設定次第で楽しめるかもしれません。
まとめ
今回は Celeron 3867Uの性能について、ネットで公表されているベンチーマークをもとに、歴代のCore-i5と比較してみました。
このCPUを搭載したノートPCは2~3万円台の中古品として流通しています。ただ、2~3万の予算があれば、第7世代 Core-i5 搭載ノートPCが普通に購入できるため、あえてCeleron 3867U搭載ノートPCを選ぶ意味はなさそうです。
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