【必見】INTEL Pentium N3700 搭載ノートPCの実力とコストパフォーマンスを考察

INTEL Pentium N3700 は5万円以下のノートPCや超小型PC（UMPC)に数多く採用されているCPUです。

INTEL Pentium N3700 搭載のノートPCの性能、コストパフォーマンスが知りたい方は、是非この記事をご一読ください。

INTEL Pentium N3700 は 初代INTEL Core-i５ 並み

ベンチマークテストで計測したCPUとGPUのスコアを比較すると Pentium N3700 は 、CPU性能/GPU性能ともに初代(2010年発売)のCore-i5と同程度です。

コストパフォーマンスの面では、あまり良いとは言えません。2万円台という低価格ではありますが、メモリとストレージの容量が少なすぎるため、用途がかなり限られます。もし格安ノートPCを検討されているなら、メモリを8GB以上搭載している製品を選びましょう。

INTEL Pentium N3700 の概要

2015年2月頃に発売された Pentium N3700は、同時期に発売された Pentium N4200 の下位製品という位置づけであり、第5世代のCore-i シリーズと発売時期が重なります。

グラフィックは「INTEL UHD Graphics 405」と呼ばれるがチップが採用されています。

Pentium N3700 の基本スペックは次の通りです。

販売日	2015年2月頃
CPU	コア数：4　　スレッド数：4
基本クロック	標準：1.6GHz　最大ブースト時： 2.4GHz
グラフィック	UHD グラフィックス 405 （300MHz コア12基）
TDP	6W
プロセスルール	14 nm
最大メモリ容量	8GB (DDR3L)

INTEL Pentium N3700 搭載製品のコストパフォーマンス考察

2024年9月現在において、Amazonで INTEL Pentium N3700 が搭載されているノートPCが2点、超小型PC（UMPC）が3台見つかりました。

INTEL Pentum N3700 を搭載したノートPCは、1万～5万円の価格帯の製品に採用されています。

とはいえ、ノートPCとしての魅力は低く、わざわざ５万円を投資する価値はありません。１万円の格安ノートPCにも採用されてはいますが、メモリ4Gではメール受信かブラウザ閲覧くらいしかできないため、とても使えるものではありません。

ベアボーンとして考えた場合、これにメモリとSSDの価格を上乗せするとプラス1万円は必要です。4万円の予算があれば、もっと良いノートやベアボーンが購入できますので、どう考えても勧めできません。

ベンチマークで性能を比較

下表は、 Pentium N3700 のCPUスコア(PassMark)とGPUスコア(FireStrike)を、歴代 Core-i5 の性能と比較した結果です。

世代	CPU名称	PassMark	GPU	FireStrike	コア数	スレッド数	TDP	定格クロック	最大クロック	発売日	開発コード名	プロセス
9	Core i5 9400T	8441	Intel UHD Graphics 630	1139	6	6	25W	1.8GHz	3.4GHz	Q3'19	Ice Lake	10 nm
8	Core i5 8350U	6507	Intel UHD Graphics 620	990	4	8	15W	1.7GHz	3.6GHz	Q3'17	Kaby Lake R	14 nm
7	Core i5 7200U	3359	Intel HD Graphics 620	808	2	4	15W	2.5GHz	3.1GHz	Q3'16	Kaby Lake	14 nm
6	Core i5 6300U	3277	Intel HD Graphics 520	707	2	4	15W	2.4GHz	3.0GHz	Q3'15	Skylake	14 nm
5	Core i5 5200U	2560	Intel HD Graphics 5500	594	2	4	15W	2.2GHz	2.7GHz	Q1'15	Broadwell	14 nm
4	Core i5 4200U	2191	Intel HD Graphics 4400	492	2	4	15W	1.6GHz	2.6GHz	Q3'13	Haswell	22 nm
3	Core i5 3317U	1949	Intel HD Graphics 4000	411	2	4	17W	1.7GHz	2.6GHz	Q2'12	Ivy Bridge	22 nm
2	Core i5 2410M	1929	Intel HD Graphics 3000	198	2	4	35W	2.3GHz	2.9GHz	Q1'11	Sandy Bridge	32 nm
1	Core i5 430M	1200	Intel HD （初代）	不明	2	4	35W	2.26GHz	2.53GHz	Q1'10	Arrandale	32 nm
★	pentium N3700	1242	Intel HD Graphics 405	149	4	4	6W	1.6GHz	2.4GHz	Q1'15	Braswell	14 nm

Pentium N3700 は2015年に発売されたCPUであり、性能は 初代 Core-i5 に相当します。

CPU性能が低いため、ネットサーフィンやメール送受信程度の利用が前提となります。

Pentium N3700 のグラフィック性能はインテル製CPUの中でも相当低く、初代Core-i5とほぼ同じです。ソリティアやオセロなどの軽いゲームなら遊べると思いますが、キャラクターが動き回るようなゲームは厳しいと思います。

まとめ

今回は Pentium N3700 の性能について、ネットで公表されているベンチーマークをもとに、歴代のCore-i5と比較してみました。

このCPUを搭載したノートPCは1～5万円台で販売されていますが、たとえ1万円だったとしても、性能が低すぎるため購入は避けた方が無難です。