【必見】INTEL Pentum N4200 搭載ノートPCの実力とコストパフォーマンスを考察

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INTEL Pentum N4200 は 2016年の第3四半期に登場したモバイル用CPUで、2021年4月にドン・キホーテから発売された7型モバイルノートPC「NANOTE P8」(定価32,780円)に採用されましたが、2024年5月時点では、アマゾンからもいくつか販売されています。

このCPUを搭載するノートPCを検討されている方は、是非この記事をご一読下さい。

目次

INTEL Pentum N4200 は 第4世代の Core-i5 と同等

ベンチマークテストで計測したCPUとGPUのスコアを比較すると、INTEL Pentum N4200 の 計算能力は 第4世代(2014年発売)のCore-i5と同等で、グラフィック能力は第3世代のCore-i5 を少し下回る性能となっています。

CPU性能はそれほど高くはありませんが、一般的な事務作業程度であれば問題無くこなせるだけの性能はあります。

コストパフォーマンスの面では、INTEL Pentum N4200 搭載ノートPCが6万円~7万円の価格帯であり、重量が2Kg前後と決して小型軽量ではなく、メモリも4GBと非常に少ないことを考えると、あまりお勧めできません。

CPU PassMark

2141

FireStrike

353

Canvasで円を横に並べてテキストを描画する Canvasで円を並べてテキストを描画する Canvasで楕円を並べてテキストを描画する

INTEL Pentum N4200 の概要

INTEL Pentum N4200 は2016年の夏(第7世代のCore-iシリーズと同時期)に発売され、軽量薄型のノートパソコン向けに設計されています。

廉価版CPUとしてCeleron が存在しますが、Pentiumはワンランク上の位置づけです。

CPUのプロセスルールは第6世代のCore-i シリーズと同じく 14nm 、グラフィック機能は Intel HD Graphics 505 を採用しています。

INTEL Pentum N4200 の基本スペックは次の通りです。

販売日2016年夏
CPUコア数:4  スレッド数:4
基本クロック標準:1.1GHz 最大: 2.5GHz
グラフィックIntel HD Graphics 505
TDP6W
プロセスルール14nm
最大メモリーサイズ 8GB(DDR3L/LPDDR3)

INTEL Pentum N4200 搭載製品のコストパフォーマンス考察

2024年5月現在において、 INTEL Pentum N4200 が搭載されているノートPCが3製品、超小型PC(UMPC)が6製品販売されています。

補足 項目スペック
メーカーAcer
画面サイズ15.6インチFHD(1920x1080)
メモリ/SSD4GB/32GB フラッシュドライブ
OSChrome OS
重量2.2Kg
価格6.5万円前後
補足 項目スペック
メーカーLenovo
画面サイズ15.6インチFHD(1920x1080)
メモリ/SSD4GB/1TB eMMC
OSWindows 10
重量2.2Kg
価格7万円前後
補足 項目スペック
メーカーchatreey
画面サイズ-
メモリ/SSD16GB/512GB SSD
OSWindows11 Pro
重量520g
価格4万円前後

ノートPCとしては6~7万円の価格帯で販売されていますが、CPU性能だけでみるとPassMarkが8000を超える製品が買えてしまうため、「省電力による長時間バッテリー駆動」を重視するのでなければ、コストパフォーマンスは良いとは言えません。

<6~7万円で購入できるPCの一例>

スクロールできます
メーカー名/製品名販売日価格帯CPU液晶メモリSSDOSPassMark
DELL /Inspiron 15 2023年 2月21日 7万円台AMD Ryzen 5 7530U15.6 16GB512GBWindows 1116395
レノボ/ IdeaPad Slim 170 2023年 6月 27万円台AMD Ryzen 5 7520U15.6 8GB512GBWindows 11 9435
富士通/ FMV LIFEBOOK UH U335 2021年12月17日 7万円台AMD Ryzen 3 5300U13.3 4GB256GBWindows 11 9704
Acer /Aspire 5 2023年 6月 9日 6万円台INTEL Core i3 1215U14 8GB256GBWindows 1111071
参考:価格コム

ベンチマークで性能を比較

下記一覧は、 INTEL Pentum N4200 のベンチーマーク性能(CPU:PassMark、GPU:FireStrike) を、Core-i5の世代別性能と比較した結果です。

スクロールできます
CPU名称 PassMark GPU FireStrike コア数 スレッド数 TDP 定格
クロック
最大クロック
Core i5 8350U6507Intel UHD Graphics 6209904815W1.7GHz3.6GHz
Core i5 7200U3359Intel HD Graphics 6208082415W2.5GHz3.1GHz
Core i5 6300U3277Intel HD Graphics 5207072415W2.4GHz3.0GHz
Core i5 5200U2560Intel HD Graphics 55005942415W2.2GHz2.7GHz
Core i5 4200U2191Intel HD Graphics 44004922415W1.6GHz2.6GHz
Pentium N42002141Intel HD Graphics  505353446W1.1GHz2.5GHz
Core i5 3317U1949Intel HD Graphics 40004112417W1.7GHz2.6GHz
Core i5 2410M1929Intel HD Graphics 30001982435W2.3GHz2.9GHz

INTEL Pentum N4200 は2016年に発売された少し古いCPUではありますが、第4世代のCore-i5 と同等の処理能力を持っています。

この性能があれば、メールやネットサーフィン、YouTube動画、簡単な文書編集などの軽作業なら利用できるでしょう。

一方、TDPは進化していて1/3程度にまで抑えられているので、より長時間のバッテリー駆動が可能です。

CPUに搭載されている グラフィックチップ「Intel HD Graphics 505」は、第3世代のCore-i5 より性能が低いため、軽い3Dゲームであっても遊ぶことは困難です。

まとめ

今回は INTEL Pentum N4200 について、ネットで公表されているベンチーマークをもとに、歴代のCore-i5シリーズとの性能比較をしてみました。

このCPUを搭載したノートPCは6~7万円の価格帯で販売されていますが、いずれも小型軽量ではなく、メモリも4GBと非常に少ないため、あまりお勧めできません。

同じ価格であれば、もっと性能の高いノートPCが購入できますので、他の製品を選んだ方が無難でしょう。

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