【図で解説】ストレージについて知っておくべき3つの種類と注意点

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内蔵HDD(ハードディスク、ハードドライブ)とか内蔵SSDと呼ばれている内蔵パーツですが、これらをひっくるめてストレージという呼び方をします。

本記事では、ストレージの種類と性能、そして購入時の注意点について解説します。

目次

ストレージは3種類

ノートPCに搭載されるストレージは、大きく分けて3種類存在します。

HDD(Hard Disk Drive)

高速に回転する金属の円盤にデータを記録するため、転送速度は遅いですが低価格大容量を実現しており、テレビ用ハードディスクレコーダーにも広く採用されています。

SSD(Solid State Drive)です。

SSDは半導体だけで構成されているため、HDDに比べて5倍から、小さなファイルをランダムに読み書きするケースでは20倍~100倍程度の性能を誇ります。

ただし、HDDに比べてコストが高いため、ノートPCに搭載される容量は250GB~512GB に留まっています。

HDDとSSDは同じコネクタ形状をしているため、HDDをSSDに挿し替えることでノートPCの性能を向上させることが可能です

M.2 (Miniature 2)

M.2はコネクタの形状を表していて、HDDやSSDとの互換性はありません。

M.2に接続できるストレージの中身は、SSDと同じく半導体で構成されていますが、CPUとの接続方法(実際にはマザーボードとの接続規格)を改良したことで、SSDに比べて4~12倍(※1)の速度を出すことが出来ます。

ただし1点注意があって、M.2に挿せはするものの、SSDと同じ規格(mSTAT)を採用した製品がありますので、購入の際はご注意ください。

2024年4月現在において、読込速度: 2000 MB/秒~7000 MB/秒 の製品が販売されており、
中には10000 MB/秒を超える製品も登場しています。

HDD、SSD、M.2の性能比較

参考までに、私が普段使っている環境において、ストレージの読込速度を計測した結果を掲載しておきます。

2024年現在のノートPCでは、M.2 SSD が主流になっていますが、低価格製品の中にはHDDを搭載しているものもあるので、購入の際は十分ご確認ください。

ストレージの種類読み込み速度接続規格備考
USBメモリ(64GB USB3.0)約 80 MB/秒USB 3.01000円前後
HDD(ノートPC用 2.5インチ)約 80 MB/秒SATA5400回転
HDD(デスクトップ用3.5インチ)約 150 MB/秒SATA5400回転 
SSD約 550 MB/秒SATA
M.2 SSD(カタログスペック:Read 2200 MB/秒)約 1800 MB/秒NVMe
M.2 SSD(カタログスペック:Read 3500 MB/秒)約 3400 MB/秒NVMe
ストレージ別・読込速度比較
HDD(ノートPC用 2.5インチ)
HDD(デスクトップ用3.5インチ)
SSD(S-ATAⅡ)
M.2 SSD(カタログスペック:Read 2200 MB/秒)
M.2 SSD(カタログスペック:Read 3500 MB/秒)

M.2といっても、SATA規格の製品が必ず使えるわけではない

一見、M.2に挿せそうに見えても、ノートPC側がSATAタイプの製品に対応していない可能性があります。

そもそも、PCI Express とSATAは規格が異なるため、誤装着を防止するための切り欠きの数が異なります。

もしお使いのノートPCにSATAタイプの製品が装着されていた場合、PCI ExPressの製品は装着出来ませんので、ご注意ください。

PCI Express タイプの製品が装着されている場合は、ノートPCによってSATAタイプの製品をサポートしている可能性はありますが、購入の際はマニュアル等でご確認下さい。

まとめ

ノートPCのストレージには、HDD、SSD、そしてM.2の3種類が存在します。

HDDは低価格で大容量を実現しておりますが、転送速度は遅めです。
一方、SSDは半導体で構成されており、高速なデータ転送が可能ですが、コストが高めです。
さらに、M.2はSSDと同様の半導体で構成されており、より高速なデータ転送を実現しますが、注意が必要です。

M.2にはSATA規格とPCI Express規格の2種類があり、装着可能な製品が異なるため、適切な製品を選択することが重要です。

ノートPCの性能向上やストレージの交換を考える際には、ストレージの種類と互換性についてしっかりと確認しましょう。

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